ピース!!

ナイトライフには飽き飽きだぜと思っていたので、じゃあ何をするかといえば、観光!とは僕の場合はならないのだけれども、友人がワットポーに行くというのでついてく。祝、タイ来て初観光!
ワットポー自体は当然のごとく微妙で、別にそうかー何にもないなあ、ああ中東の遺跡を巡りたいなあまた、とばかり考えていたのだけれど、外に出ると、大学生の新聞部みたいな子たちに色々インタビューされて、それはどう考えても楽しくて、ああたまには観光もありだね、と思い直すのだ。
一緒にワットポーにいった青砥さんという人の生き方にひどく惚れる。職業を聞くとニュージーランドでファーマー。くそかっこいい。そんな生き方。こうゆう人に出会えるから旅は楽しい。

「体に気をつけてね」青砥さんは別れるときに何度もそう繰り返す。ちょっと泣けてくる。旅ではじめて言われたな、その言葉。人の良さが伝わってくる。こんなふうになりたい。


友人が空港からのバスで仲良くなったオージーガールと会う約束をしてるというので、それに着いてくがオージー現れず。仕方がないので宿に戻ると、めっちゃ若いオーラが。早稲田の二年生3人組カイト、ショータ、ショーだ。馬鹿みたいに明るくて楽しい、楽しい。
みんなでビールいっぱい飲んで、わいわいやってたら、バンコク最高っすね、はまりそうです、なんてカイトが言うものだから、「馬鹿バンコクの夜を知らなかったらバンコクを何も知らないのと一緒だよ」と去年のコウタさんの受け売りを吐くといつの間にか師匠みたいになる。どうしようもない。
オーストラリアから上がってきたピースさんと宿の主のジャックさんが若者のためにゴーゴーツアーを企画するというので、行かざるをえなくなる。もうナイトライフなんてこりごりだと思ったのに。
でもピースさんが持ってたタバコをみんなで回せばわりとそれだけでハッピーで、やばいねこれは今夜散財するね、とみんなで笑って、「ピース!!」って叫んで、ショータはこほこほむせておかしくて笑う。


タクシーでナナプラザへ。こんな大人数でゴーゴーなんて初めてだわ、と遠足気分でハイになりながら。でも一軒目でショーが初めてなのに暴走して、ピースさんが反省会を開いて説教し、二軒目へ。
カイトは僕の隣で、キップちゃんという、モデル級にかわいい女性にデレデレしまくっている。
「大地さん、僕やっぱり無理です」というカイトの言葉で彼を残し、「カイト、グッドラック」と全員でハイタッチをし残りのメンバーはナナを出る。次はソイカウボーイという地区に行ったのだけれど、僕と友人は少し疲れてしまったので外で待ってることにする。少し覗くと全身裸で踊ってたのでたいそう驚く。
そのあとテイメイカフェへ。ここでは旅の大ベテランのジャックさんが大活躍。タイ語ぺらぺらなのでモテモテ。聞くと、国籍の違う3人の子供がいるらしい。そりゃすごいわけだわ。
誰も買う気はないので、タイ系美女を一緒にご飯に誘うと「タベルノハゴハンダケ?」と。う、うん、ごめんね。と謝りながらラーメン食いに行く。ラーメン食べてた女の子と一緒に食べてたら、そこで偶然会ったナツさんが「あ、テイメイいたよね?」というので、あ、テイメイいたのか、と聞くと、彼女は一瞬うなずいて、ノーノーというので、ゴーホーゴーホー、どっちがゴーホーといって笑う。やばいハッピーすぎる夜だ。
宿に戻ると、カイトはすでに帰っていて、いろいろと話を聞く。カイトが「僕はしてはいけないことをしてしまった」と言うもので、何を何をと聞くと、みんながそんなバカなと笑い、カイトは安心して、僕、本気でキップちゃん、というもので、わわ、懐かしい、去年のNokを思い出すね、と言いながら、みんなで叫ぶ。絶対楽しくなる魔法の言葉。

そう、合言葉は、ピース!!