コーヒーと恋愛

<映画>

a)今宵、フィッツジェラルド劇場で（ロバート・アルトマン）

a)…今更ですが。
あまりにも素晴らしくて、なんというかとにかく言葉がないくらい素晴らしすぎてひたすら泣く。前日全く眠れなかったので、最初の１０分間は「眠い眠い、絶対寝る」としか考えてなかったけど、そのあとの９５分間は、魔法がかかったようにおいおい泣く。「老人の死は悲劇ではない」と言ったとことか、もう死ぬ程泣いた。今更だし、詳しいことは書かないが、とゆうより、こちらに凄い（というと言葉がちょっとあれだが、もっと正確に言うとゾクゾクするような）批評があるので見終わったら是非。
アルトマンは５，６本しか見てなくて、その５，６本を見た限り、いいイメージは無かったし、もう苦手の域だったのだが（『M★A★S★H』とか正直どこが面白いのか全く分からない。のれない。）俺がバカだった。なんて素晴らしい映画を撮ってくれたんだ。ありがとうアルトマン。とにかく自分の中では既に２００７年のベスト映画候補なので、見ていない愚か者ども（もうこう言っちゃうよ。俺は今日、脱愚か者したよ）は必ず吉祥寺バウスシアターまで足を運ぶべし。5/11（金）まで。<そうだ！LOVE CITYへ行こう！吉祥寺編>
松浦弥太郎の随筆集『くちぶえサンドイッチ』を読んでいたら、授業なんて出ている場合じゃない！と思い直し、吉祥寺へ向かう。がるぼる一人街散歩に最近ははまっているのだが、吉祥寺はほんと久々だった。はじめてクラスヌ＠吉祥寺スターパインズカフェに参戦した、大学二年の冬以来だったので、もう１年以上もたつのだ。好きな街なんだけどね。とゆーかよく考えたら爆音で何回も行ってたから前の二三行は嘘。昼間の吉祥寺は１年以上きてなかった。南国に行ってしまったあの子は吉祥寺に住んでたんだっけかな。
僕はやはりどう考えても曽我部恵一ほど愛してるアーティストはいないので、まずは曽我部さんがライブでよく話す、一緒に上京してきたときの彼女がバイトしていたという無印良品に参拝。『吉祥寺』を聴きながら、物思いにふける。てか何だ！「付き合ってる彼女と夢を追い求めて上京」という響きの美しさって何だ！とか考えながら無印を後にする。
シルクロードを歩いて、大原商店にかわいすぎる時計があったので即購入。１２６０円なり。しかも壊れてた。かわいいからいいけどね。The Doorsの『Light My Fire』に誘われ、昔よく行った古着屋のセレクトショップで服を物色。そういえばクラスヌの髭のライブのとき、誰も客がのってなかったな、なんて思い出す。この古着屋は昔から流れてる音楽がツボつかれすぎてた。なつかしい。
雑貨屋とかぶらぶら見てたら、ある雑貨屋の前で、女の子３人が水に手を入れて遊んでて、それをぼーっと見てたら、とびっきりかわいい子（１０歳前後。変態）がちらちら何度もこっちを見てきて楽しくなる。タイとかアジアの国だとこうゆうことよくある。さすが。
いせやでシュウマイ（やきとりは微妙だけどシュウマイは激ウマ！）、ケーニッヒでホットドッグをテイクアウェイし、缶ビールを買って、昼間から井の頭公園の湖の前のベンチでひとりで乾杯。幸せすぎる瞬間。笑えてくる。
まったーり飲んで、時計を見たらまだ４時半。アルトマンが８時過ぎスタートだったので、中古CDや古本でも漁ろうと思い、北口の方へ向かう。途中、今川焼きをほおばりながら、ハモニカ横丁を冷やかし、旧近鉄の怪しいビル街まで。ここは時間があれば必ず覗くことにしている。洋書屋とかマニアックな雑貨屋冷やかして（買う気は０）、ディスクユニオン＆バナナレコードへ。
ユニオンでThuderbirds Are Now!の2nd?を発見し鬼興奮！！新品中古含め初めて日本で発見した！！奇跡！！ほかにThe Spinto Band、Rose Recordsのオムニバスなど５枚購入。バナナレコードではMIKA、Gnarls Barkleyの２枚をゲット。
まだ時間が６時くらいだったので、レコファンとかも覗こうかと思ったが、足も疲れたし、わりとだめな人間だし、iPodで聴いてた『コーヒーと恋愛』がとっても素敵だったので、多奈加亭でコーヒーブレイク。ここの珈琲がひどく好きで、口に運んだらびっくりするくらいおいしかったので恋愛がしたいなあ、とか思い始めて切なくなる。
そんなときにボーイスミスさんが以前のエントリで書いてた「そうだ今日はデート日和だとか思いケータイを見て誰かデートに誘おうとか思うのだけれど彼女たちには彼氏がいて（いや、知らないけど）、まあ、実際彼女たちとは気が合わないのでメモリから消した。もう会うことないよね。あなたたちと何の話をしたらいいのか分かりません。ま、お互い様か。」という部分（勝手にもってきてすみません）がすごく好きで、そのことを思いだして、わ、珈琲がおいしいから大してデート日和でもないけど、デートがしたい思って携帯を取り出す。
僕ははっきり言って女性を見る目がめちゃくちゃあるので、僕がかわいいなあと思う女性は彼氏保有率が異常に高いのだが（彼氏がいない、かどうかわからないが、とにかくそう期待してるかわいいなと思う女性がいるが）、とにかく僕はメモリを消す気は毛頭無いので、僕が半年くらい前に色々あった（とゆうか端的にいうとふられた）彼女のことを考えると夜も眠れないくらいめちゃくちゃ好きだった女性にメールする。「明日ってGWの真ん中だけど○○の授業あるのかな？とゆーかデートしましょうよ。しよう！」みたいなめちゃくちゃな構文のメールを送る。そのほかにも彼氏がいると確定している女性に「デートしましょう」とメールする。デートがしたい。デートがしたいのだ！俺も『ラブソングができるまで』を女の子と見に行って知り合いのカップルとか、あ、みたいな感じがいい。
と、グダグダ書いたのだが、とにかく『今宵、フィッツジェラルド劇場』があまりにも最高なので、みんなで吉祥寺（LOVE CITY）にレッツゴー！

もちろん、おしまいはThe Doors『Light My Fire』で。

とゆーか帰ったあとミクシを開いたら、某大学で僕が一番美しいと思っている女性から、
「そうそう、中目黒行ってて、早速買ってしまった。くちぶえサンドイッチ。」
というメッセージがきてて、どうして僕が素敵だな、と思う女性はこうにも素敵な人ばかりなんだろうな、と思う。人におすすめされたものを早速、中目黒とかけっこー遠いところまで行って買っちゃう、とか早々ふつーの人ができることじゃないと思う。そうゆうの聞けたときって幸せだよね。

Justamustache

松浦弥太郎随筆集 くちぶえサンドイッチ

アメリカ―非道の大陸