最近久々に映画見てる気がする

<映画>

a)レディ・イン・ザ・ウォーターM・ナイト・シャマラン
b)イルマーレ(アレハンドロ・アグレスティ)
c)硫黄島からの手紙クリント・イーストウッド


セミナー終わって今日もシネマ・ヴェーラにロメール見に行こうかなと思ったけど、ちょっと携帯で検索してみたら目黒シネマで『レディ・イン・ザ・ウォーター』がやってるじゃないか!!今年見逃した新作映画の中で一番悔しいのが、これと『カーズ』だったのでラッキーと思い駆けつける。目黒シネマには初めて行ったのだが、手作り感に溢れた凄く素敵な映画館で、ここはいいと思った。サービスとかも今までの映画館で一番良かったし、暖炉とかありそうなくらいアットホームで素敵。全然人入ってなかったのでみんな通いましょう!『イルマーレ』はちょっと前に書いた俺の脚本と基本設定が似ていて、うわ悔しいと思ったけど、そういえば昔『蘇州の猫』を見たときも同じようなことやられててうわ悔しいと感じたことを思い出した。サンドラ・ブロックが『トゥー・ウィークス・ノーティス』あたりから可愛くてしょうがない。俺も美的センスがアメリカ人とかわらないのか…。

a)M・ナイト・シャマランの中では一番凄い!…のか?やー正直判断に戸惑う。むちゃくちゃ凄いことやってて、嘘!?ってばっかりの展開。ふつーのアパートにかぐや姫がやってきてロード・オブ・ザ・リング!みたいなぶっ飛んだ映画だった。ガーディアンて。やーでも大好きな映画であることは間違いない。てゆーか何だかんだ言って彼の映画を全部見ている自分が凄い。『シックスセンス』からもう次は見ないだろうなあって言い続けてたのに。単なるアホじゃないのではと彼に可能性を感じ始めているのは僕だけでしょうか。見てない人は必見…というか目黒シネマに行きましょう笑

c)またしてもイーストウッドが歴史的傑作を撮ってしまった。『父親たちの星条旗』を見て、こんな凄い映画はしばらく出ないだろうと思ったら70歳のおじいちゃんに限度はないのでしょうか。なんだろーな、今作もやっぱ「音」だな。ただ『父親たち』で抱いた音への違和感とは別で、『硫黄島』はむしろ人間が生きるときにたてる音?ってゆーのかな。それは例えば飯喰うときだったり、水を飲むときだったりの音が妙な違和感。それが『父親たち』ではどうだったかとか覚えてないし、言われてみればナイフの音とかも結構特別だったような気もしてきたしうーんわからん。とりあえず並べて比べて見なきゃこれはわからんもんなのだが、そんなことはできそうもないし。むむむ。
いちいち『父親たち』にリンクさせていて、もちろん前作を見ていないなんてことは問題外だしそんな人はいないと思うので説明は省くが、友人の兵士が自爆して血が飛び家族の写真にかかるところが、『父親たち』の星条旗を掲げた菓子にストロベリーソースをかけるところを想起させ、だがその意味はまったく逆で、てゆうかそこのシーンだけじゃなく全部がまったく逆で、これが完璧に決まるので、うわーイーストウッド嫌らしいけど大好きと思う。二部作の真骨頂。大体最初2005年の硫黄島から始まって穴掘りの二宮くんで、劇中でも「埋めて貰えるだけでありがたい」などと何度か指摘されるように「埋めること」が『父親たち』で描いた「無名性」の真逆に位置してて、だから最初のシーンだけでこの映画が「埋めること」と「掘り起こすこと」(文字通り3つくらいの意味で!)の映画だってわからせるイーストウッドの凄さに感動するんだよね。
ミラノ1でかい!感動!二宮くんか誰かオスカーとるんじゃねーのって発言がもしかしたらもしかするかもと思い始めるくらいみんな好演。