take me out

朝はゆっくり起きる。夜まで特に予定もない。そんなんがすごいいい。
カオサンをまた適当にぶらぶらし、ちがう日本人宿で泊まっている人と友達になったりする。
この街がすごい好き。最高に楽しい。タイ人詐欺師ばっかだって言われてるのが嘘みたいに、みんないいやつ。愛嬌があってめちゃくちゃかわいい。彼らの優しさに、ぼくも精一杯の笑顔で答える。
疑ってかかるなんて馬鹿みたいだ。こっちが好きならむこうもこんなに好きになってくれるじゃんか。
もう旅は終わりでいいかもしれない。自分の一番好きなところを見つけられた気がする。タイだけでいいかも。今まで行った10何カ国ぐらいの中では一番最高の国。だって微笑みの国だもんね。

こうたさんの紹介で、夜はさとこさんという人たちと踊りに行く約束をしている。さとこさんの泊まる中級ホテルのロビーで待ち合わせ。さとこさんとこうたさんが飯を食っていないというので、おしゃれなダイニングカフェでお食事に付き合う。屋台で1食100円以下の食事しかしてない俺らには異空間。
さとこさんが知り合った、欧米人たちも一緒に行くというので、ホテルのプールサイドで彼らを待つ。6人くらいの欧米人と一緒に酒を飲みながらジェンガなんかをして遊ぶ。
そのあとケイブとマークとサンドラ、さとこさん、こうたさん、俺らでアイリッシュパブに踊りに行く。ケイブがむちゃくちゃハッピーな奴で最高に楽しかった。
ライブもU2などべたべたなロックンロールキラーチューンばっかで踊り狂う。ほんとの欧米人とオアシスをみんなで熱唱できるなんて最高だ。しかもここはタイだぜ。
ライブが終わり、そこを出て道端をマークと肩組んでフランツを熱唱。
「誰かここから連れ出しておくれよ」
日本ではよく思う。でもいまはずっとここにいたい。