バンコクの夜を知らなきゃバンコクを知らないのと同じ

神たちと朝飯を食う約束をしていたので、朝八時に起床。
カオサンに着いたときに一緒に宿探しをしたこずえさんと、そのとき初めてであったこうたさんと一緒に近くの食堂へ。
飯を食い終わりカオサンの街をぶらぶら。
ふしぎなところ。タイにあるはずなのに、外国人がひたすらいる。最近は若者のおしゃれスポットになってきたようで、現地の人も増えてはきたらしいが、それでも半々くらい。
近くの古本屋の3階で、ぼーっとしてみる。外は喧騒、中は静か。陽がちょっと窓から差し込むが、風通しもよく、暑さは感じない。大量の日本語の本に囲まれて、自分がどこにいるのかわからなくなってくる。
そんなことをしていると、また神とこうたさんと遭遇。どうやら若者たちのプレイスポットであるショッピングセンターに行くらしいというのでついていく。そこで適当に時間を潰す。するとこうたさんから提案が。今日の夜クラブに踊りに行かないか、と。断るわけはない。
宿にいったん帰り、夜のために寝る。目を覚ますとちょうどいい時間。
が、クラブに行くといった話は白紙になっており、どうやらゴーゴーバーに向かうらしい。フィリピンに行ったときに、初心者2人ではどうしても入れなかったゴーゴー。こうやって先達者の存在でみんなデビューしていくんだろう。
こうたさんも初めは師匠がいたといっていた。
バンコクの夜を知らなきゃバンコクを知らないのと同じ」
その師匠の言葉。ぼくらもいつか、師匠側にまわる日が来るのだろうか。
タクシーで歓楽街のパッポンに向かうと、ものすごい熱気。カオサンのそれとは違った大人の熱気。体を触られたり、抱きつかれたりの客引き。楽しい。
こうたさんお勧めのゴーゴーへ入ると、また異空間。ものすごい露出の女の子たちが台の上で舞っている。
こうたさんや神、相方は早速隣に女の子を座らせており、俺がひとり激照れていると、こうたさんが勝手に俺がかわいいと言っていた女の子を呼んでしまう。名前はNokというらしい。むちゃくちゃかわいい。やばい。買う気はもちろん無かったが、抑えるの本気で必死。すげーゴーゴー。
Nokは俺と話していると、途中で他に指名されたらしく席を立つ。奥に消えて行き、私服に着替えて出てきた。こうたさんが、私服に着替えたってことは男に買われたってことだよ、と教えてくれる。
そうゆうところだってわかってる。でもなんかすごい切ない。