そうさいつだって世界は僕の知らないところで動いてるんだ
最近は本が面白いので、本ばっかり読んでいて授業中とかもずっと本を読んでるのだが、授業終わって本からふっと顔を上げたら目の前を、懐かしい知人が歩いていて、でも本人だって確証を持てなかったから声をかけれなかった。
そこで、彼にメールしてみたら、「俺今週の土曜からカナダのモントリオールに1年間働きながら生活することになっちまった」とメールが返ってくる。初めて海外をバックパッカーしたときの相方で1ヶ月間一緒にバカなことしまくった奴だ。毎日飲んで騒いで歌って踊って恋をして語って。最高にバカな二人だった。でも最後の最後で喧嘩した。ささいなことで1年以上も話さなくなってた。
ぼくたちはお互いの道を進んだ。でも最高の1ヶ月間を僕らは忘れられなかった。僕はそのあとも休みになるたびに見知らぬ世界を旅した。そして以前久々に彼に電話したとき、「俺就活しないわ。大学卒業したら世界を旅するよ。やっぱお前とのフィリピンのことが忘れられない!」と言っていた。すげーかっこよかった。そして今日連絡した彼は、いま部屋の片づけに追われてるんだ、と言った。大学は、と聞くと、やめちった。へへ伝説の早稲田二文中退!俺はでかくなるぜー、と。子供みたいに楽しそうに。
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いつもそうだ。僕の周りはそんな奴ばっかりだ。高校のときの友人は、名門進学校から大学に行かないで小説家になる道を選んだ。俺の周りには、本気で映画監督になるとか、俳優目指すわーとか、小説家になる、と言ってる奴がまじでいる。バカだなーほんと、とは思うけれど、かっこよすぎる。いつもそうだ。僕はそいつらをかっこいいと思いながら、ただ指くわえて見ているだけだ。憧れて憧れて、憧れるだけだ。決断力も行動力も、あるように見せかけて全部偽物だ。磨いたらすぐに偽物のダイヤだってわかる。人生を揺るがす程の決断なんてできやしたことがない。
「社会人になるんだ。」バカな生き方をしてる彼らから、おめでとうの言葉はいつも嫌味っぽくこれだ。その言葉を聞くたびにいつもひたすら悔しい。
でも俺は最強になるよ。お前らには負けないぜ、この野郎。とりあえず社会経験つんでから日本を変えるのだ。いつかお前らの数億倍すげー奴になってみせるからな見てやがれこのバカ共!!と俺は決意したのだ。いぇーい!!
とかなんとか考えながらヴィレヴァンでNEUTRALの最新号を読んでたらこれがひどく良くて、中米とかカリブいきてえええと踊りてえええと興奮してると、そしたら就活すごい悩んでて、相談にのってあげたりしてた子から「だいち!電通受かったよ!」と報告をもらう。とにかく嬉しい。嬉しいのだ。鬼十則読んでから電通にかなり惹かれていたのでうらやましくもあった。これでRMCのインターン仲間20人から、電通4人、テレビ局3人、Rグループ7人が決まる。
ニュートラル(10) NEUTRAL 美しき十字路、中米カリブ
- 作者: ニュートラル編集部
- 出版社/メーカー: 白夜書房
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- 作者: 植田正也
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*1:写真はフィリピンにて